山形に、糸の言葉を聴く人たちがいる。
ニットでもない。ツイードでもない。
その両方であり、どちらでもない布。
「ニットツイード」という素材を世界で初めて生み出したのは、
山形県の小さなニット工場だった。

原点
織物でもない、編み物でもない。
ツイードといえば、織物の世界のもの。
けれどCOOHEMは、それを「編む」ことで生み出した。
織物にはない柔らかさ。編み物にはない立体感。
ファンシーヤーンと呼ばれる意匠糸──太さも色も撚りも異なる特別な糸を、
一本ずつ選び、組み合わせ、編み機にかける。
同じ配色は二度とできない。
だからこそ、一着ごとに表情が違う。

素材
一本の糸に、何色もの物語を撚り合わせる。
ファンシーヤーンとは、複数の素材や色を一本に撚り合わせた意匠糸のこと。
コットン、ポリエステル、ナイロン、アクリル。
それぞれの糸が持つ光沢、マット感、弾力。
それらが一本になったとき、
見る角度や光の加減で表情がまるで変わる。
遠くから見れば、上品な杢カラー。
近づけば、色の粒が踊っている。
この奥行きは、単色の糸では絶対に出せない。

01
糸を選ぶ時間。
何百種類もの糸見本の中から、今季の一着にふさわしい組み合わせを探す。正解はない。あるのは、手触りと直感だけ。一色を変えるだけで、生地の印象はまったく別のものになる。

02
編む時間。
編み機が動き出すと、糸は布になっていく。けれど機械任せではない。糸のテンション、速度、温度。微妙な条件の違いで仕上がりは変わる。だから、人の目が離れることはない。

03
仕上げる時間。
編み上がった生地を一枚ずつ検品し、蒸気を当てて整える。このひと手間で、ニットツイードは「着るもの」になる。カーディガンの軽さと、ジャケットの品格。その両方を纏えるのは、この仕上げがあるから。
纏う人の手に渡るまで。── Women's
coohem-women-story

Yonetomi
素材の声だけで、編む。
COOHEMが「色を重ねる」ブランドだとすれば、
Yonetomiは「色を削る」ブランドかもしれない。
WAVE COTTONニットの表面に浮かぶ、
わずかな凹凸。
COLOR NEPプルオーバーの生地に散る、
小さな色の粒。
どちらも糸そのものの個性が生み出した
表情であり、後から加えたデザインではない。
引き算の美しさ。
手に取ったとき、その静かな強さに気づく。
引き算の美しさ。
Yonetomi
いい服は、着る人を黙らせる。
袖を通した瞬間、言葉が要らなくなる服がある。
鏡の前で少し背筋が伸びて、
それだけで十分だと思える服が。
山形の工場から届く、糸の言葉。
あなたの手で、受け取ってください。




















